L'ange Sauvage

僕は野生の天使、熱いガゼルの体を抱きしめる / 僕は待つ 神々の怒りを、あるいは悪魔の美しさを
僕の死にかけた世界を覆いつくしてほしいから  ――――― CYRIL COLLARD





トリノ24時からの恋人たち  2007/09/13(木)
薬指の標本  2007/07/25(水)
テシス  2007/04/18(水)
オールド・ボーイ  2007/04/18(水)
恋の門  2007/02/23(金)
マッチポイント  2007/02/07(水)
魚と寝る女  2007/01/11(木)
イカとクジラ  2007/01/11(木)
アレキサンダー  2007/01/06(土)
ホテル・ルワンダ  2006/12/20(水)
芙蓉鎮  2006/12/20(水)
ぼくを葬(おく)る  2006/12/20(水)
そして、ひと粒のひかり  2006/09/12(火)
CRASH  2006/08/23(水)
木靴の樹  2006/08/23(水)
ALWAYS 三丁目の夕日  2006/08/08(火)
SAW, SAW2  2006/08/08(火)
シン・シティー  2006/06/26(月)
ある子供  2006/06/26(月)
コーヒー アンド シガレッツ  2006/06/14(水)
ふたりの5つの分かれ路  2006/05/22(月)
ランド・オブ・プレンティ  2006/05/22(月)
輝ける青春  2006/05/10(水)
靴に恋して  2006/05/10(水)
ライフ・イズ・ミラクル  2006/05/06(土)


トリノ24時からの恋人たち
デビッド・フェラーリオ監督のイタリア映画。

トリノに住む男2人女1人の恋のさや当て。

この手の映画は好き。
ハリウッド物は説明が過剰で白けるが、イタリア映画は、背景の街を見るだけで楽しい。

映画好きと絡めて描かれているが、それは必ずしも成功していない。

ぼくは若い恋人たちの生態だけで十分楽しめた。

主演女優のフランチェスカ・イナウディは魅力的。
痩せているのに胸がでかいのもいい。
Date: 2007/09/13(木)


薬指の標本
1951年生まれ、フランスのディアーヌ・ベルトラン監督の2005年本邦初公開作品。

『25Décembre58,10h36』(1991年)では、セザール賞を受賞。 最初の長編『Un Samedi di sur la terre』は1996年のカンヌ国際映画祭で、ある視点部門に出品された。また、『アメリ』(2001年)の原型となった短編コメディ『Foutaises』(ジャン・ピエール・ジュネ監督)では助監督を務めた。

原作は小川洋子の小説「博士の愛した数式」。

音楽をぼくも大ファンであるポーティス・ヘッドのベス・ギボンズが担当。

ロシアのスーパーモデルである主演女優オルガ・キュリレンコの繊細な演技も印象に残った。
Date: 2007/07/25(水)


テシス
97年の『オープン・ユア・アイズ』、01年の『アザース』、04年の『海を飛ぶ夢』ですっかりスペインを代表する監督の仲間入りを果たしたアレハンドロ・アメナバールが23歳のときに監督した96年の作品。

主役は7歳でビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』に主演、天才子役の名を欲しいままにしたアナ・トレント。

66年生まれなのでこの映画に出演したときは26歳である。

テシス(学位論文という意味)はゴヤ賞を最優秀作品賞など7部門で獲得。

B級サスペンス物としてはそこそこの出来で、アメナバールの才能の一部を垣間見れると思う。

写真左が7歳、右は現在のアナ・トレント。
Date: 2007/04/18(水)


オールド・ボーイ

2004年度カンヌ映画祭のグランプリ作品。

パク・チャヌク監督、共同脚本による韓国映画である。
かなり話題にはなったが今頃鑑賞。

15年間理由も分からず監禁された男の話である。
主演のチェ・ミンシクは役所広司に似ている。
原作は日本のコミックだが、読んでないのでファンの期待通りの作品に仕上がったかは分からない。

この不条理、誰の身に起こるとも分からないので恐い。

ハリウッドでリメイク作品が製作中だ。
Date: 2007/04/18(水)


恋の門
2004年、松尾スズキ初の監督作品。ヴェネチア国際映画祭出品! 平成13年度文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品。

石の芸術を作る男とコスプレ女とのパワフルな恋の物語。
見所満載で出演者の顔ぶれも凄い。
Date: 2007/02/23(金)


マッチポイント
ウッディー・アレン監督がこだわり続けたニューヨークを離れ、ロンドンで撮影された意欲作。

上流階級にチャンスを生かして入り込んだ男の欲望がリアルに描かれる。男を狂わせるスカーレット・ヨハンソンが美しい。

ぼくが彼の立場だったらどうしただろうか?
多分、美しい女と新しい人生を歩んだだろうと思う。

一度しかない人生、愛する女と一緒にいたい!
Date: 2007/02/07(水)


魚と寝る女
キム・ギドク監督第4作で2000年に制作された。
原題はTHE ISLE(島)。

テオ・アンゲロプロスを想起させる映像にホラーっぽい味付け。
一度観たら忘れられないほどの鮮烈な印象を残す。

生と性がテーマのエロティックで痛みが伝わってくる怪作!
ぼくは好きだけれど、こういうのダメな人も多いはず。
Date: 2007/01/11(木)


イカとクジラ
これは、ウェス・アンダーソンの『ライフ・アクアティック』で共同脚本をやっていた69年生まれのノア・バームバックが監督・脚本したハートウォーミングでハートブレイキングな「家族」を描いた映画のタイトルだ。

ニューヨークではかなり話題になり、各賞にも恵まれ、ウッディー・アレンの再来などともてはやされているようだ。御存知のように本家はかなりくたびれてきているので、望むところだろう。

両親の離婚を機に発生する2人の子供と猫1匹の辿る運命とは?

両親共に達者な演技を見せるが、性に目覚めた息子達も奔放でいい味を出している。

息子が歌う曲は勿論これ。
Hey you! don't tell me there's no hope at all
Together we stand, divided we fall
(Pink Floyd/Hey you)。

撮影はウェス・アンダーソンの映画に欠かすことができないロバート・ヨーマン、音楽担当は、あのギャラクシー500にいたディーン・ウエアハムなので選曲も抜群!!
Date: 2007/01/11(木)


アレキサンダー
オリバー・ストーン監督が、アレキサンダー役にコリン・ファレル、母親にアンジェリーナ・ジョリーを起用し200億もかけた大作。

アレキサンダーはゲイだったなんていう設定が著しくこの映画の評判を貶め、必要以上に叩かれてしまった。当時、ゲイは珍しくもなんともなく、普通に行われていたのだが・・・。

4万の兵を率いての東征、ぼくもやってみたくなるほどワクワクさせられた。
Date: 2007/01/06(土)


ホテル・ルワンダ
1994年、100日間で100万人が虐殺されたルワンダで、多数の命を救った男の実話を描いた作品。

当時、この内戦は日本でもよく報道されていたが、この美談については全く知らなかった。

mixiでの署名活動があって、ついに今年の初め頃から日本でも公開されることになったといういわく付き作品。

唯一残念だったのは、この手の映画は知られていない俳優陣で固めてくれた方がずっとリアルなのに、主人公のポールを演じるのは、スティーヴン・ソダーバーグ監督作品の常連であるドン・チードル。その他、ニック・ノルティやホアキン・フェニックス、ジャン・レノまでが出演・・・。それに良くあるハリウッド流の仕掛けも必要なかったのでは?

もっと地味だったら10倍感動できただろうと思う。
Date: 2006/12/20(水)


芙蓉鎮
非常に評価が高い中国映画。謝晋監督渾身の165分にも及ぶ大作。

文化大革命を背景に、ひとりの女性と彼女を取り巻く人々の激動の時代を描くもので、体制に翻弄される普通の人々が痛々しい。

87年製作ということなので、公開された時期に観たかった映画である。

Date: 2006/12/20(水)


ぼくを葬(おく)る
パリ在住の31歳、ゲイのカメラマンが死の宣告を受ける。
それからの彼を行動を追った映画である。

フランソワ・オゾン監督が挑む死の三部作の第二作目。(一作目はまぼろし)。

これに似たストーリーのものは多いが、特に『野生の夜に』を思い出した。

『野生の夜に』の場合は、監督がエイズに冒され、映画と同様に死が近づくと言う切迫感がモロに映像に出ていたが、『ぼくを葬る』は至って穏やかだ。

映像の美しさは心に残る。
Date: 2006/12/20(水)


そして、ひと粒のひかり
ショートフイルムを主に製作していたアメリカ人、ジョシュア・マーストンの長編デビュー作。シカゴ大学で政治学の文学修士号を、ニューヨーク大学で映画製作の芸術修士号を取得した社会派の監督だ。

この映画はコロンビアの麻薬運び屋の実態を追った作品。

主演のカタリーナ・サンディノ・モレノはコロンビア人。
シャーリーズ・セロンの『モンスター』にも出ていた。

話はいくらでも大きく膨らませそうだが、いかにもありそうな実話風にまとめられている。
Date: 2006/09/12(火)


CRASH
テレビ畑を歩いてきたポール・ハギス初監督作品。

ミリオンダラー・ベイビーの脚本で注目され、今作でいきなりのアカデミー賞3部門(作品賞、脚本賞、編集賞)受賞となった。

ロスの人種差別問題をストーリーに絡めつつ、多焦点のストーリーを最後にまとめるあたりなかなかの手腕である。

もう少しキレが欲しい所だが、ハリウッド作品ゆえ制約も多かったのだろう。特に初監督とあっては、そのプレッシャーも仕方ないか。
Date: 2006/08/23(水)


木靴の樹
1978年のカンヌ映画祭パルムドール受賞作品。

イタリアのエルマンノ・オルミ監督が19世紀の北イタリアベルガも近郊の農村の貧しい暮らしぶりを描いた秀作。

まるでミレーの絵画を見ているかのような錯覚にとらわれるシーンが多く登場する。なぜかこの作品は見逃しており、もっと早い時期に観たかった。

なお、エルマンノ・オルミ、ケン・ローチ、アッバス・キアロスタミ3監督(全員がカンヌのパルムドールを受賞)によるコラボ映画『明日へのチケット』が今秋公開予定。
オムニバスになるのだろうか?楽しみである。
http://www.cqn.co.jp/ticket/
Date: 2006/08/23(水)


ALWAYS 三丁目の夕日
泣く、泣くとの評判を聞いていたので、ハンカチを10枚用意して観たが、完全に拍子抜け。一体どこで泣くんじゃ。

時代は昭和33年、ぼくが5歳の頃でもあり、時代背景は良く知った世界。作りこまれたセットは当時を思い出すのに十分だ。

でも、こんなに凡庸なストーリーではとても感動出来るというレベルに達していない。ありふれた出来事の積み重ね。意外性もゼロ。

ぼくはまだまだ過去を振り返るような歳じゃないなとつくづく思った。
Date: 2006/08/08(火)


SAW, SAW2
流行のサイコサスペンスだが、目の付け所がいい。
登場人物も少なくいかにも低予算で作られてはいるが、どんでん返しも用意されており抜け目はない。

B級映画として十分楽しめた。
Date: 2006/08/08(火)


シン・シティー
ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ、イライジャ・ウッドなど、個性的な俳優が勢揃い。

コントラストの強いモノクロ調の映像はいかにもハードボイルド。

デヴォン青木(ロッキー・青木の娘!)の和風女殺し屋っていうのは、キルビルなどでもお馴染み。ハリウッド作品なら定番かな。

B級作品としてはまあ合格ライン。
Date: 2006/06/26(月)


ある子供
2005年カンヌ国際映画祭パルムドール大賞受賞。
「ロゼッタ」「息子のまなざし」のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督。

確かに話題にはなった作品だが、いかにも小粒で深みにも欠ける。

主人公が頭の足りない“子供”では仕方がないか。
Date: 2006/06/26(月)


コーヒー アンド シガレッツ
ジム・ジャームッシュ監督の短編集。

ロベルト・ベニーニ、ケイト・ブランシェット、イギー・ポップ、トム・ウェイツなど有名ミュージシャンや俳優達がコーヒーとタバコを手に対話しているだけなのだが、実話とフェイクを織り交ぜテンポのズレも絶妙。

元は86年にテレビ番組のために作られたものがはじまり。
その後、ぽつぽつと撮られたものの11篇の集大成が映画となった。中でもイギー・ポップとトム・ウェイツの顔合わせはカンヌ映画祭の短編部門最高賞を受賞している。

Date: 2006/06/14(水)


ふたりの5つの分かれ路
人生には何度も選択の場面が訪れる。後悔したところでやり直しも容易ではない。

フランソワ・オゾン監督が描く世界は離婚経験者のぼくには痛い場面が多く出現する。

だが、前に進むしかない。

ゆっくり振り返るのはもう少し後にしよう。

Date: 2006/05/22(月)


ランド・オブ・プレンティ
「ベルリン・天使の詩」「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」など数々の名作を生み出したヴィム・ヴェンダースが「パリ、テキサス」以来の最高傑作を生み出した。亡き母の手紙を伯父に届けるため、10年ぶりに故郷アメリカに帰ってきた姪、ラナ。伯父、ポールと再会したラナは、アラブ系のホームレスが殺される現場に居合わせたのをきっかけに、一緒にアメリカを横断する旅に出る。それは生きること、愛することを見つめる明日への旅の始まりだった─。2004年ヴェネチア国際映画祭に正式に出品され、スタンディングオベーションの喝采を受け、見事ユネスコ賞を受賞した、力強く心に染みる感動作。


という触れ込みだったが、内容は地味。
元ベトナム帰還兵と911と貧困、アメリカ人にとってのトラウマを取り上げているものの切り込みに深みが足りない。
Date: 2006/05/22(月)


輝ける青春
イタリアのMarco Tullio Giordana監督が2003年に発表した代表作。

1966年から2003年までの1家族の波乱に満ちた生活を丁寧に追った傑作で、第56回カンヌ映画祭ではある視点部門でグランプリを獲得。

昨年のイタリア映画祭でプレミアム上映され、岩波ホールでもロードショー公開されたが、6時間を超える長尺ゆえ、家で観たいとDVD化を待ち望んでいたものだ。
(映画館ではお尻が痛くなっちゃうもの。7時間を優に超えるタル・ベーラ監督の『サタンタンゴ』では大変な思いをしたので)。

この映画に登場した66年からの世界情勢は、自身のリアルな体験としてあるので、人生と照らし合わせながら楽しんで観る事が出来た。おまけに撮影、脚本ともレベルが高いので満足度は満点に近かった。
Date: 2006/05/10(水)


靴に恋して
スペインの新鋭ラモン・サラサール監督が今のスペインをスタイリッシュに活写。靴のエピソードに女性を重ねた脚本も靴大国スペインならでは。

主演のナイワ・ニムリは抜群のスタイルで一目ぼれ。
病院の医師の役で監督自身も出ている。

アンヘラ・モリーナは、「欲望のあいまいな対象」でヒロインをやっていたが、覚えている人はいるだろうか?既に面影はないかも。
Date: 2006/05/10(水)


ライフ・イズ・ミラクル
エミール・クストリッツァ監督は、旧ユーゴスラビアのサラエボ生まれ。政治問題をシニカルに笑い飛ばす味付けと人間賛歌にアクの強さを発揮。

『パパは、出張中!』と『アンダーグラウンド』でカンヌ映画祭パルム・ドールを、『アリゾナ・ドリーム』でベルリン国際映画祭銀熊賞を、『黒猫・白猫』でヴェネチア国際映画祭監督賞を受賞。


最新作『ライフ・イズ・ミラクル』もボスニア紛争に題材を得ているわけだが、そのヴォリューム感はかなりずっしりとしており、見所も多い。今作品では犬、猫などが見せる偶然のショットにも冴えがある。

監督自身も参加しているジプシー・バンドである「ノースモーキング・オーケストラ」の演奏も魅力的で、独特の味わいがある。
Date: 2006/05/06(土)


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