監督はトルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン。2011年のカンヌ映画祭グランプリ作品。(2014年には『Winter Sleep』でパルムドール)。
この映画の凄いところは、延々と続く地味な殺人の捜査なのだが、愚直な田舎の捜査スタッフ故に真相には辿り着けない。
所々にヒントとなる言葉が鏤められているわけだが、「恐らく真相はそこなんだろう」という映画が終わった後に気が付くような話。
映画評を見ても、そこまで推理を巡らせた人は誰もいないようだ(笑)。
肝心なところは匂わすだけなので、実際にそうだったのかどうかは分からないが、カンヌで監督賞を受賞したのはそこがポイントだったと思う。
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Date: 2017/09/30(土)
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