L'ange Sauvage

僕は野生の天使、熱いガゼルの体を抱きしめる / 僕は待つ 神々の怒りを、あるいは悪魔の美しさを
僕の死にかけた世界を覆いつくしてほしいから  ――――― CYRIL COLLARD





ココシリ:マウンテン・パトロール  2012/03/30(金)
ニーチェの馬  2012/02/13(月)
ペルシャ猫を誰も知らない  2012/01/27(金)
ブロークンイングリッシュ  2012/01/17(火)
アンチクライスト  2011/10/09(日)
ブンミおじさんの森  2011/09/24(土)
闇の列車、光の旅  2011/09/16(金)
ツリー・オブ・ライフ  2011/09/04(日)
シチリア!シチリア!  2011/09/04(日)
ミリキタニの猫  2011/09/04(日)
シルヴィアのいる街で  2011/08/20(土)
ブラック・スワン  2011/06/10(金)
パリ20区、僕たちのクラス  2011/04/06(水)
ウイスキー  2011/02/25(金)
パリ、恋人たちの2日間  2011/01/12(水)
ソーシャル・ネットワーク  2011/01/06(木)
バベル  2011/01/06(木)
約束の旅路  2010/08/06(金)
それでも恋するバルセロナ  2010/08/03(火)
レスラー  2010/03/09(火)
あの日、欲望の大地で  2010/03/08(月)
The Man from London  2009/12/16(水)
悲しみのミルク  2009/12/16(水)
Map of the Sounds of Tokyo  2009/12/16(水)
イタリア的恋愛マニュアル  2009/10/09(金)


ココシリ:マウンテン・パトロール
どうしてもここに記しておきたい映画。

ルー・チューアン監督による2004年の中国映画。カモシカの密漁を取り締まる民間山岳警備隊の活動を描いている。東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞。

まさに命を懸けたボランティア。山岳部奥地に入ってからのガソリン切れは生死にかかわる。人が全く住んでいない地域、いるのは密漁者と追跡者のみ。この緊迫感は凡百の映画にはないスリリングなものだ。
Date: 2012/03/30(金)


ニーチェの馬
タル・ベーラ監督、最終作品の黙示録『ニーチェの馬』。

ストーリー排除、セリフも最小限に削られた光と影のモノクロ映像は圧倒的。

ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)に輝いた話題作です。天地創造の7日間がここでは逆転して描かれています。
Date: 2012/02/13(月)


ペルシャ猫を誰も知らない
パワフルなイラン映画。インディーロックでの成功を目指す男女が、英国渡米を夢見て、パスポートとビザの偽造を密売人に頼む。

次々に多様なイランの音楽事情が紹介されるが、当局はロックやディスコミュージックの摘発に余念がない。

次々に紹介されるロックミューシャンの明るさが救いだ。逮捕を恐れずにアンダーグラウンドに練習を重ね、こっそりコンサートを開く。その結末は・・・。

久しぶりに出会えた希有な魂が込められた傑作だ。バフマン・ゴバディ監督の才能には今後も注目!!
Date: 2012/01/27(金)


ブロークンイングリッシュ
監督は、ジョン・カサヴェテスの娘であるゾエ・カサヴェテス。

雰囲気も抜群の恋愛物だ。

親の七光りどころか、才能あるね。

センスと品があってとっても素敵に仕上がっている。
Date: 2012/01/17(火)


アンチクライスト
ラース・フォン・トリアー監督が重度の鬱病に苦しみながら撮った作品。

ウイレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブールの剥き出しの演技が強烈な印象を残す。

悪夢の連続。ぼかしが入って良く見られないシーンがあるのだが、全部見たかった。

Date: 2011/10/09(日)


ブンミおじさんの森
2010年カンヌ映画祭パルムドール受賞作品。

これまで一度も観たことがない全く独創的な映画。

審査委員長のティム・バートンの言葉:

世界はより小さく、より西洋的に、ハリウッド的になっている。でもこの映画には、私が見たこともないファンタジーがあった。それは美しく、まるで不思議な夢を見ているようだった。僕たちはいつも映画にサプライズを求めている。この映画は、まさにそのサプライズをもたらした。
Date: 2011/09/24(土)


闇の列車、光の旅
どうしてもここに記録を残しておきたかった映画だ。

ホンジュラスからアメリカへ陸路で不法移民を企てる家族の物語。それは、南米からアメリカへの麻薬移送ルートと重なる危険な旅だ。地元のギャングが登場、警察の手も及ばない。

日系人のキャリー・ジョージ・フクナガ監督の長編第一作だ。
Date: 2011/09/16(金)


ツリー・オブ・ライフ
カンヌのパルムドール受賞作品。

これは今の『2001年宇宙の旅』。

これまでの作品に見え隠れしていた部分が、大きく拡大。まさかこれほどCGを多用した作品になるとは。

前半は、まさかのナショナル・ジオグラフィックTV、後半は人物描写と撮影が素晴らしかった。
Date: 2011/09/04(日)


シチリア!シチリア!
日本では2010年に公開されたジュゼッペ・トルナトーレ監督の渾身の一撃!

これまで以上にパワフルな映画で、その実力を十分堪能できる作品だ。

喜怒哀楽に満ちた人生を歩んだ男と家族の絆を描いた人生讃歌。波乱万丈、それでも人々は生きてゆく。
Date: 2011/09/04(日)


ミリキタニの猫
ニューヨーク在住のホームレス日本人画家の一生。

リンダ・ハッテンドーフさんがたまたま声を掛けなかったらこの映画はこの世に出なかった。

まさに奇跡の一品。

http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/
Date: 2011/09/04(日)


シルヴィアのいる街で
ようやくレンタル開始になったのでさっそく借りてきた。

http://www.eiganokuni.com/sylvia/index2.html

ビクトル・エリセ監督が後継者に指名したと言われているホセ・ルイス・ゲリン監督の2007年の作品。評判通り、フランスの古都ストラスブールの風景と市井の人々がそのまんま美しく切り取られている。

主演女優のピラール・ロペス・デ・アジャラはスペイン人。撮影時は29歳で頭の良さそうな美人。主演男優のグザヴィエ・ラフィットもイケメン。彼女以外の出演者は、全員フランス人。地元でスカウトしたエキストラもなかなかの美女揃いである。

脚本にもう一捻りがあったらと悔やまれるが、都市の息遣いまで伝わってきて目の保養には持って来いの映画だった。
Date: 2011/08/20(土)


ブラック・スワン
監督のダーレン・アロノフスキーには思い入れが深く、1998年のデビュー作『π』で、瞬時に彼のファンに。数字の魔力に取り憑かれた男を描きサンダンス映画祭では最優秀監督賞などを獲得。

そして、2000年の『レクイエム・フォー・ドリーム』では、白い粉にまみれたおぞましい薬物依存を描き、熱狂的なファンに。

この映画は、2009年に英国のエンパイア誌が発表した「落ち込む映画」ランキングで第1位!!その翌年、英映画誌TOTAL FILMが選んだ「気がめいる陰うつな映画30本」でも第1位に輝き、mixiのコミュでもみんなで祝杯を上げたほど。誰もが認めた変態指数100%です。

その後、2006年のSF映画『ファウンテン 永遠につづく愛』では、見事に失敗。

2008年の『レスラー』では、ミッキー・ロークを栄光を取り戻すべく闘う中年の落ちぶれたプロレスラー役に据え、第65回ヴェネチア映画祭の金獅子賞という栄誉に輝いた。とはいえ、この映画は監督の持つ独特な切れ味に欠け、ぼくの感想はイマイチだった。こんな映画、誰にも撮れるでしょ。

この『ブラック・スワン』はナタリー・ポートマンが演ずるバレエダンサーを主役に据え、映像のシャープさはローファイだった『レスラー』とは対極に。

そして、一気にエンディングまで持っていくドライブ感と緊張感のある映像は凄いの一言。

変態ダーレン・アロノフスキーの手腕は切れ味鋭く、代表作がここに誕生!

Date: 2011/06/10(金)


パリ20区、僕たちのクラス
第61回カンヌ映画祭でパルムドールを獲得した話題作。

移民が多く暮らすパリ20区の中学校。そこでフランス語を教える教師の奮闘が描かれる。素人の学生が生き生きとしており、素晴らしい。しかしこれが中学生とは・・・。皆大人びており日本とは大分違う。
Date: 2011/04/06(水)


ウイスキー
2004年東京国際映画祭東京グランプリ・主演女優賞、2004年カンヌ国際映画祭 オリジナル視点賞・国際批評家連盟賞受賞作品。

滅多に見られないウルグアイ映画。初老の兄弟と使用人の女性が主人公。この地味さがいい。美男美女が1人も出てこない平凡な日常。その中にもいろいろあるのだ。

「ウイスキー」って、写真を撮るときの「はい、チーズ」と同じで、向こうではそう言うのである。

最後に含みを持たせたところもいい。このあとどうなって行くのだろうか?あれこれ考えるのも楽しい。

Date: 2011/02/25(金)


パリ、恋人たちの2日間
アメリカ人の恋人を連れてフランス人女性が里帰り。

フランス語の分からない彼と、故郷でのロマンスが多かった彼女の顛末。次々に出会う昔の彼氏。当惑する彼。

これぞフランス映画、ウィットに富んだ会話が楽しい。

監督、脚本、主演のすべてをジュリー・デルピーが務めている。

Date: 2011/01/12(水)


ソーシャル・ネットワーク
あの“フェイスブック”を始めたマーク・ザッカーバーグの半生を描いた作品。彼は、2010年、米雑誌フォーブスが発表した「世界で最も若い10人の億万長者」の第1位に当時25歳の最年少でランクインし、推定総資産額は約40億ドル。また、2010年のTime誌「Person Of The Year」に選ばれたりした時の人。

しかし映画の方は、とにかく仕立てが地味。

熱い恋があるわけでなし、友人との確執はあるにはあるが、何もかもが中途半端な描き方で感動すら呼び起さない。

「実話なんだからしょうがないでしょ」・・・と言われたらそれまでなんだが、B級映画の小品といった塩梅。

監督は、「エイリアン3」、「セブン」などで有名になったデヴィッド・フィンチャー。
Date: 2011/01/06(木)


バベル
メキシコ人、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の渾身の一撃!2006年、カンヌ映画祭監督賞。

すでに何度も観ているが、テレビでやっていたので再確認。

モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本で起きている事を関連付けて重層的に描いている。

カット割りも見事、ギジェルモ・アリアガの脚本も素晴らしい。

十分な充足感を得られる稀有な一品。

Date: 2011/01/06(木)


約束の旅路
エチオピア系ユダヤ人をイスラエルに移送するという、'84年に実際に行われた“モーセ作戦“をモチーフに、愛する母と別れ、身分を偽ってイスラエルへと脱出した少年の半生を追う。

フランスのラディ・ミヘイレアニュ監督が、現実に起こった事件を背景に描いた作品で、歴史の重さがひしひしと迫ってくる。

過酷な人生を目的を失わずに生きた少年の崇高さは称えられていい。
Date: 2010/08/06(金)


それでも恋するバルセロナ
ウディ・アレン監督、2008年作の映画。

豪華な配役が見事にはまっている。スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルスの4人が出てつまんなかったら監督のせいと言えるのでは?

ハビエル・バルデムの調子のいい色男ぶりがステキ。女にだらしのない自分を見ているようでちょっと恥ずかしい。

イタリア男であるマルチェロ・マストロヤンニと違って、すぐにSEXに結びつくハビエル・バルデムはまるで牛のようだ。

Date: 2010/08/03(火)


レスラー
あの鬼才ダーレン・アロノフスキー監督がこんな映画を撮るとは!

ヴェネチア映画祭金獅子賞、ゴールデングローブ主演男優賞など数々の賞に輝いたミッキー・ローク主演の感動作。

誰にでも死に場所はある。例え落ちぶれてもだ。

主演のミッキー・ローク自身の人生とダブる哀しみを肉体派男優は惜しげもなく体現してみせた。

何と素敵な映画だろう。納得できなかった人生が再び輝きを取り戻した一瞬だ。
Date: 2010/03/09(火)


あの日、欲望の大地で
この歳になって身に沁みて分かる心の機微に長けた大人の為の恋愛ドラマ。

シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガーの競演、さらに仕掛けに富んだ脚本が素晴らしい。撮影もお見事!

監督は、アレハンドロ=ゴンサレス・イニャリトゥ監督の映画『21グラム』、『バベル』などの脚本を担当したギジェルモ・アリアガの初監督作品。これからの作品が楽しみな映画監督の誕生を喜びたい。

音楽は、THE MARS VOLTAのオマー・ロドリゲス・ロペスが担当して話題になった。
Date: 2010/03/08(月)


The Man from London
タル・ベーラは、1955年、ハンガリー生まれの映画監督。唯一無二の映画を撮ることが出来る鬼才だろう。

7時間半にも及ぶ長尺の『Satan's Tango』(1994年)を観たのはもう十数年前になる。途中に休憩が2回入ったが、モノクロの強烈な映像美に虜に。

来日していた監督本人ともその時に伝を頼って会うことが出来たのだが、ぼく以外の日本人からの質問は(映画関係者が多かった為なのか)撮影のテクニックに関するものが多く、映画の本質に迫った質問はぼくからが初めてだったとかで、彼は喜んでいた。

その後、2000年に『Werckmeister Harmonies』 が公開され、彼の名声は確かなものに。とてもパワフルで驚嘆すべき作品なので、タル・ベーラにまだ出会っていない方には超お奨め。(TSUTAYAでもレンタルされている)。

そして新作の『The Man from London』。(倫敦から来た男)

スタートから舐めるように続くモノクロの映像。20分ほどで元は取れたと言ってもいいほど素晴らしい。長回しに更に磨きがかかった感じで映像がなかなか切り替わらない。この何ともいえぬ間が他の映画にはない所だ。

原作は「メグレ警視シリーズ」のジョルジュ・シムノンなので、普通の映画監督がこの作品を撮ったらただの刑事モノになっていただけだろう。
Date: 2009/12/16(水)


悲しみのミルク
2009年度ベルリン国際映画祭金熊賞・国際批評家連盟賞を受けたペルー映画『LA TETA ASUSTADA(悲しみのミルク)』を観た。先日のFILMeXの時には時間のやりくりが出来ず、スペイン映画祭では無理やり時間を作った次第。

生涯観た映画の中でもトップクラスの作品だったのは大収穫。

1976年ペルー生まれの女性監督クラウディア・リョサによる2作目。 ペルーのスラム街に暮らす少女の生活を描いているのにも拘わらず作品の重量感、重厚さは圧巻。

木も生えない岩場だらけの山に荒涼としたスラム街が広がる光景だけでもショッキングだが、人々はそんな生活の中にも楽しみを見つけ、子供たちは無邪気に遊ぶ。野天での結婚式が出てくるが、人々は底抜けに明るい。

1980〜2000年にペルー農村部を襲ったゲリラによるテロの暗い時代を過ごした少女は、レイプされた母の体験を目撃して育ち、男に対し恐怖心を持つ。

自分を守るため、膣にジャガイモを入れ、レイプから身を守る生活を送っているのだ。ジャガイモは芽を出し、彼女は時折その芽を切り取る。

彼女は、裕福な白人の女性ピアニストの家にメイドとして働くことになるが、緑に溢れた大きな庭がある邸宅と色がなく白っぽいスラム街との対比も見事だ。

映画の最初から最後まで彼女の顔から笑顔が生まれることは決してなかったが、最後は希望を抱かせる映像で締めくくっている。

スラム街を執拗に撮り続けている監督というと、ポルトガルのペドロ・コスタ監督を一番に思い出すが、ポルトガルとペルーでは貧民の質が全く違うということにも気付く。

(写真は金熊賞で喜ぶクラウディア・リョサ監督)
Date: 2009/12/16(水)


Map of the Sounds of Tokyo
新作『マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トウキョウ』は一般公開にもならず、半分諦めの境地だったが、今回スペイン映画祭のメニューに入っており、ようやくめでたく御対面。

舞台挨拶では監督も登場し盛り上がる。イザベル・コイヘットって紹介されていたよ。名前違うじゃん。

http://www.mapofthesoundsoftokyo.com/

撮影は東京近辺で行われ、食い物屋が多数登場。スペイン人も英語をしゃべり、ほとんどの登場人物は日本人なので当然日本語である。英語の字幕が付いており、外国人はこれで内容を理解するという形になっている。

映画は、冒頭からいきなり女体盛りのシーンで始まる。

一時カリフォルニアでやっていた店があるということで話題になったが、裸の金髪外国人女性にお寿司を盛り付けるという趣向で、日本では風営法だか何だかでやっている店はアングラな店を除いたら皆無だろうけど。

そんなこんなで食べ物屋や飲み屋が次から次に登場。

ワインショップで菊地凛子がスペインワインを飲むシーンでは、なんとジャン・レオンの1994年のピクチャーラベルが出てくるのだが、これはうちにもストックされており、とにかく飲みたくなっちゃう映画なのよね

ベルサイユというダサいラブホの一室『電車の中を模した部屋』での菊地凛子のSEXシーンもなかなか卑猥で、相手のスペイン人がイマイチなのを無視すればなかなかいい。小ぶりな胸もとっても柔らかそうでセクシー

ストーリー自体は、単純すぎて物足りないのだが、日本人がたくさん出てくるとVシネみたいになっちゃうのはなぜ?

押尾学先生≪最後の映画出演シーン≫も楽しみにしていたのだが、完全にカットされて影も形もなし。聞いたところワイン屋の店員だったそうで、重要な役ではなかった模様。
Date: 2009/12/16(水)


イタリア的恋愛マニュアル
若者から中年まで、4組のカップルの恋愛模様が生き生きと描かれる。

気が利いていて、素敵!

さすがイタリア人、後味も爽やかだ。
Date: 2009/10/09(金)


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